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TOP塾長ブログブラック部活って?

2016年08月03日 水曜日 ブラック部活って?     ( 塾長ブログ )

先日のクロ現でブラック部活を扱っていた。

「死ね!バカ!」これが指導? 〜広がる“ブラック部活”〜

というキャッチで番組を導入していたが,まあ,全体的にトコトンお粗末な内容だった。

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この番組に限らず,テレビ報道の教育ネタはほとんど的を射ていない。

特に今回のコメンテーターの為末さんにしても,オリンピック選手であって,ごくごく稀な人生を歩んできた人に一般論を語らせるのは,逆に失礼な話だし,大学のショボい先生に至っては,現場のことを何も知らないようだった。

まず,ズッコケたのは,暴言を吐く先生の原因分析だ。
あろうことか,「技術指導ができないから暴言に走る」と書いていた。

んなわけない。
むしろ逆で,技術指導もしっかりしているし,選手=生徒のことを親よりも深く考えて日々指導している人の方が「アホ,ボケ,カス,死ね!」という強い言葉を発する。
(これ,大阪では普通にみんな言うんですけど)

実際は,暴言ではなく,愛情の発露なのだ。

これ,番組のキャッチに使っているように,言葉だけ切り取るとたしかに「暴言」とも見える。

しかし,愛情がないのであれば,そういう指導者に誰もついてこない。
番組で指摘していたような「進学にかかわるから」という理由で生徒が嫌々ついてくるなんてことはまずありえないのだ。
それが現場というもの。
選手=生徒もそれくらいわかる。
技術指導もできない,愛情もない人間が「死ね」とかほざいても,生徒は「先生の方こそ死ねばぁ〜」と思うわけで,ちゃんとした部活が成立するはずはなく,逆に先生の方がイジメにあってご退職となる。

問題なのは,ごく稀に,行き過ぎた部活が存在することだ。
そして,この番組でもどいうわけか吹奏楽部を筆頭に例を挙げていたが,特定の部活にそういう傾向があるということ。
以前,このブログでも吹奏楽部の行き過ぎ部活の批判をしたのだが,その後たいへんだった。
脅迫状みたいなのが塾に届くのだ。
「私の先生はそんな人ではなかったぞ」とか言って。
読解力なさすぎ。
ほとんどの部活の指導者は,愛情溢れるちゃんとした指導者だ。
しかし,ごく稀に逸脱する人がいる。
その割合が,ほかの部活に比べて明らかに高いのが吹奏楽部の顧問だと言っているだけ。
「私の先生はそんな人では・・・」という反論は全く反論になっていないのだ。
そりゃそうでしょう。
いい先生の方が多いのだから。

さて,それで,ブラック部活の何が問題なのか。
一つは,その部活が実はちゃんと顧問の先生の愛情溢れる指導であるにもかかわらず,ごく一部の生徒や保護者の不見識によって,ひどい部活のように見られてしまっている可能性。
部活自体に問題はなく,本来,それは生徒や保護者が批判されるべき場合なのだが,学校や教師を批判することに生きがいを感じている一部報道関係機関によって問題視されたりするのだ(今回のクロ現がまさにそう)。

もう一つ見逃されているのは,甘えん坊教師の理論武装。
どういうことかというと,
「嫌な仕事はしたくないな。俺は教科指導だけやりたいわ。部活だと休日出勤もあるしな。休日くらいポケモンGOやりたいからな。部活顧問の手当も少なくてやってられないな。それに,顧問することが義務だという法律もないから,部活顧問拒否する権利があるはずだ。」
とかいって,嫌な仕事を理屈をつけて避けようとしている甘えん坊教師が増えているのだ。

世の中,どこの職場で配属や仕事内容を拒否できるのだろう?
意に沿わない転勤を命ぜられた社員が拒否する権利ってあるのか?
最初からわかって入社しているのでしょ?

それもそうだし,部活顧問をすることが特別な仕事でも何でもないのに,顧問の手当てが特別に支給される方がおかしいではないか。
で,文科省か何か知らんが,その本来は支給しなくてもよいような手当てを,あろうことか増額する方針を打ち出している。
全くもって頓珍漢な政策だと言える。

そういうわけで,部活問題の本質は,「教員の質」に尽きる。
多くの教員はちゃんとやっているのだから迷惑な話だ。
一部の逸脱癖のある教師と最近若者に増えている甘えん坊教師を撲滅することが解決へ道なのだ。




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