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TOP塾長ブログ偏差値の意味するところ3

2016年09月14日 水曜日 偏差値の意味するところ3     ( 塾長ブログ )

もう少し突っ込んだ話をしましょう。

中学生が受けるVもしと五ツ木模試の違いを,単に五ツ木が難しい模試で偏差値が5くらい低く出るという認識では全く意味がありません。

背景というかカラクリをよくわかっていないと,本来,進路指導はできないのです。
(でも,これを見た他塾の先生はラッキーですね。はじめて知る内容で,もう少し細かい進路指導ができるようになるかもしれません。)

およそ,Vもしと五ツ木模試の得点分布は次のようなイメージです。

img1

かなり違うと思いませんか。

だいたいVもしは,平均が5割前後になるようで,正に偏差値計算の前提である「きれいな分布曲線」(=正規分布といいます)になるのですが,五ツ木模試は,低い得点側にかなり偏った分布となります。
平均点は4割とか。

これってどーよ,ですよね。
だって,五ツ木模試の方が受験生のレベルが高いんじゃないの?
なのに平均点が1割も低いんです。

つまり,五ツ木模試は,問題が難しいということです。
このことから,単に偏差値が低く出るという以外に,重要なことが見えてきます。

V模試は問題構成が基本→標準→難問というようにそれぞれのレベルに応じて易から難までとりそろえてあるのに,五ツ木模試は基本問題が少なく,標準問題まででも3〜4割で,残りは難しい問題となります。
img2
img3

その難しい問題の部分で,茨木高校の文理科に入れるか,あるいは北野高校なのかといったレベルの判定をするのです。
Vもしだと,ほぼ全員が満点取るので差がつかないという話。

これは,多くの生徒さんには関係ない話です。
そんなハイレベルでないですから。

ところが,逆の問題が生じます。

いきなり難問題を出されると,たとえば芥川高校をめざす人はもちろん0点です(失礼)。高槻北高校をめざす人も全くわからずに0点。三島高校を受ける人も歯が立たずに0点になります。
全く点数が取れません。
どこで差がつくかというと,記号問題で勘が当たったかどうかです。

芥川高校志望の人は勘が当たって3問正解=15点ゲット。
三島高校志望の人はうまく当たらずに1問正解=5点のみ。

みたいな。

このように,難問に少しは手をつけられる春日丘高校や千里高校レベルの生徒でなければ,ほとんどドングリの背比べ状態で,勘が当たるかどうかの運で得点が決まります。
つまり,低得点者=三島高校に合格するかどうかのレベル以下の偏差値は全く無意味となり,志望校判定の目安にはなりません。


若干オーバーに書きましたが,傾向として2つの模試の特徴はそのようになっています。


ちなみに,大学入試の進研模試と駿台模試も同じような傾向にあります。
中堅大学をねらうレベルの生徒が駿台模試を受けても難しすぎてまともな点数が取れませんから。



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