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TOP塾長ブログ過去問演習って

2016年12月09日 金曜日 過去問演習って     ( 塾長ブログ )

「過去問,いつからやったらいいですか?」
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よく聞かれる質問だ。

たとえば,中学生がこの時期に過去問をやると,まだ習っていない分野が入ってくる。
すると,その部分は解かないことになるので,時間配分の練習にならないし,総得点で合格最低ラインに届くかどうかの判断も難しい。

先日,とある生徒が過去問やってみたと言って点数を見せてくれた。
すでに合格ライン?
だが,よく聞いてみると,未習分野は飛ばしてやっていて,既習分野だけの部分の得点率を出していた。
あま〜く採点しているのだ。

過去問をやる場合,どちらかというと厳しめに採点して,それでもなお合格ラインを越えているというようでないと安心はできない。
甘く採点する人は,目先の安心をゲットして,本番でガッカリということになりかねない。

過去問をやると,その学校の傾向がわかるので,それに向けて対策勉強しやすいと思っている?
しかし,よほど特殊な出題をする学校でないかぎり,特にそれだけに向けて対策しなくても大丈夫。
いや,そもそもの学力がないと大丈夫でない。

この点を見落としているアホ受験生が多いので注意しておく。
過去問でその形式に対応することだけやっていては,ちゃんとした学力がつかないので,結果的に落ちる可能性を増やしているのだ。
たとえば,英作文の記述問題が出題されないからといって,英作文の練習をしない受験生がいたとする。
実は,語順並べ替えの問題などは英作文そのものだ。
ちゃんと英作文の力があれば,問題なく解くことができる。

なのに,それを練習せずに順序の並べ替えばかりいくら練習しても,自分で言葉を1から並べる力がなければいつまで経っても正答できないのだ。


大学入試の場合,今の時点で未習の分野はほぼないだろう。
現時点で時間を計って過去問をやってみたら,だいたい合格ラインかどうか見当がつく。
特にセンター試験は時間との戦いだ。
過去問演習で60分なり80分の時間をどう使うか,自分なりにやってみることをおススメする。
国語なら現代文→古文→漢文の順に解くよりも,漢文→古文→現代文の順の方が得点が伸びる人もいる。
英語も長文を先にやった方が明らかに得点が伸びる人がいる。
(ちなみに,私は最初から順番にやる派。それで時間が足りなかったり,うまく時間配分できないという心配がない自信ありなので。)

いずれにしても,本番と違った「ゆるーい気持ち」で,自宅のこたつで(今時のご家庭にはこたつはないのかな?)解いて楽勝でも,実際の試験では緊張してできなかったということがないようにしたい。


で,何でしたっけ?
そうそう,過去問はいつから始めたらいいか?

これ,正解があるわけでもなく,人によっても違うだろうし,考え方の問題。
早めに取り掛かって,それに対応すべく勉強の中身を考えるのもよいし,どんな問題でも対応できるように幅広く勉強しておいて,直前に「ああ,こんな感じで出題されるのね」と確認するだけでも大丈夫にしておくのもよい。

高校入試の場合,大阪の特殊事情だが,私立高校は公立高校の併願としての位置づけだ。
だから,公立高校を受ける人が「受けにくい」ような特殊な出題をしていては受験生が集まらない。
必ず公立高校向けに勉強しておいたら対応できるような問題になっていくのだ。
だから,私立も公立も似たようなレベルの出題となる。
塾でもそういう標準的な問題を中心に演習してもらっている。

大学入試では,たとえば同志社志望でも立命館や関大を受けるかもしれないし,あるいは産近甲龍も受けるかもしれない。
第一志望の形式ばかりやっていると,他の大学に対応できないなどとならないように,要するにどのような形式でもできるような,ホンマもんの学力をつけるしかないのだ。

結局,過去問演習はあまり大きな位置づけとはせず,早めにやってみて自分の弱点を見つけるなどの利用と,直前期に合格できそうだという「確認」という利用がよいと思われる。
(そこで「不合格」の確認にならないように祈る。)



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