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TOP塾長ブログ指定校推薦は誰が得するの?

2014年07月17日 木曜日 指定校推薦は誰が得するの?     ( 塾長ブログ )

生徒は,第一志望でぜひ行きたい大学の学科に早くに合格が確定して,合格した後の時間を有意義に使えるという夢のような話?

ンなわけねーだろって話


☆中堅高校で評定4.8のAさんは関大の法学部志望。
ところが,自分の学校に関大の社会学部の指定校推薦がある。
どう考えても他に自分より評定の高い生徒はいない。
そう。
べつに関大の法学部に行ったとしても,昔からあこがれてた弁護士になれるわけでもない。
司法試験に合格するには,大学に入ってからどれだけ死ぬほどやらないといけないか,薄薄感じている。
いや,それだけやっても合格できない可能性の方が高い。
じゃあ,楽しい関大で大学生活を満喫する方がいい。
そして,社会学部のパンフレットを見てみると,そう,面白そうじゃん!
法学なんかより,むしろ日常の実社会を面白い切り口で考えるのは私に向いているかも!
と,あっという間にそこが第一志望となってしまうのである。


☆中堅高校で評定4.0のBくんは関大のシステム理工学部志望で機械工学をやりたい。
自分の高校で発表された今年のリストには関大の指定校推薦枠はない。
だったら他の大学の推薦枠には目もくれずに一般入試に向けて頑張ればいいものを,
「おっ,近大の理工があるやん!やった!機械工学がある!」
その学校で評定4.0であっても,実際は関大に合格できる可能性はそんなに高くない。
そりゃ必死で頑張ればギリギリ届くかもしれない。
ところが,目の前に近大のおいしい入試がコロがっている。
実際,関関同立を受けて合格しない場合は,滑り止めで産近甲龍を受ける予定。
そして,近畿大は去年くらいから急に難しくなっていて,「関近同立」という言葉が生まれているくらいだ。
近大に行けたらラッキーや!
かくして,Bくんはルンルン気分(死語?)で近大の指定校に応募することになる。


☆結構下位の高校で評定が3.9のCくん。
どこか大学に入れたらいいなー
ん?指定校すい××入試?(「せん」という字が読めないレベル)
何やコレ?
関西大社会安全学部・・・ああ,あの高槻駅前の関西大学か。
基準評定3.8か。
ふーん・・・
で,これどういうこと?(まだ理解できない)
えっ,校内選考されたら試験なしで合格させてくれるの?
ええ話やな。
ダメ元で出してみよーっと。

img1 img2


*************
   4 年 後 ・ ・ ・
*************

☆Aさんは余裕で関大社会学部の指定校推薦を得て入学。
入学したはいいけれど,ちゃんと受験勉強した学生との学力差があって,成績はイマイチ。
予定通り楽しい社会学部生活を満喫して,気づいたら4回生の夏。
就職はまだ内定もらえない・・・


☆Bくんは近大の指定校推薦に合格する気100%で校内選考に応募。
ところが,あろうことか,同じく関大志望で自分よりはるかに優秀(評定4.5)のDくんが同じ近大の校内選考に合格。
Bくんは予選落ちとなってしまった。
指定校推薦入試を知ったのが7月中旬。
実際に校内選考があったのは9月。
そして,選考にひっかからないとわかったのは9月も下旬のことであった。
Bくんは夏休み,ひとつも勉強してませ−ん(^○^)
そりゃそうだ。
近大に合格した気でいたから。

最初から関大めざして充実した夏を過ごせば,関大は無理にしても近大には合格する学力はついたはず。
ところが,夏を無駄に過ごしたものだから,結局B君が入学したのは摂南大学の工学部。
大学4回生の今,Bくんはみごと,三流企業に就職が内定している。


☆Cくんは,なんと!ダメもとで出した関西大の推薦に合格してしまった。
関大は地元高槻市のご機嫌をとるため,市内の公立高校に等しく7名ほどの指定校推薦をばら撒いている。
いわゆる底辺校でも評定基準をクリアしていれば推薦されてしまい,合格してしまうのである。
喜んだのもつかの間,入学最初の授業でまったく先生の話が聞き取れない。
何やら難しいことをしゃべっている。
日本語のようだが・・・
英語の授業になると,もう,外国語・・・うん,確かに外国語だ。
半年経って取れた単位は6単位。
1年後に,全くついていけないことがわかって,大学を受け直すつもりで中退。
受け直しても,合格できる大学は専門学校みたいなレベルの大学ばかり。
ていうか,受験勉強が自分でできるはずもなく。
今は,近所の印刷屋でバイトして日々をすごしている。



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