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へーっ，「うしま」じゃなくて「うのしま」って読むのか。



ここは，福岡県だが，ほとんど大分県に近い町。

このしょーもないこと書いてるブログがきっかけで知り合いになった塾長先生の塾を見学させていただけることになった。

たまたま福岡に出講の翌日が塾を休みにしてあって，京都南も明日は休講なので実現した。



なべ塾さん。

ふだんは，電話やメールで少しやりとりする程度のおつきあいであるが，こちらの塾のブログを読ませていただいていると，そりゃもうスゴイ腕の持ち主で，なんか，この世でこれ以上誠実に生徒さんに対応している塾はないのではないかと思えるような運営をされている。

そこで，ウチの塾もそういう良いところを学ばせてもらおうと，ていうか，真面目な方にお会いして自分も影響を受けたいというのがあって，無理をお願いして見学させていただいた。

元医院を改造した校舎は思ってたより広い。

そして，高校生が数名勉強している。

どうやら，個別に呼んで５０分ずつ授業をしておられるようだ。

最初は，たまたま今指導が必要な生徒を呼んでいるのかと思ったら，それがずーっと続くのだ。
一人が終わったらまた次の生徒，それが終わったら次の生徒と，結局１１時前までびーーーーーっちり指導。

あのね，この方，すごい経歴の持ち主で，力量もそのへんのしょーもない高校の先生よりはるかにあって，そんな先生を独り占めする授業が５０分確実に受けられる。

料金を聞いたら，気絶しそうになるくらい安い。

駅前の個別指導のチェーン店なら，もっとわけわからん学生が生徒２名に１人ついて，この２倍から３倍とっている。
ここの生徒さんたちは，この幸せをわかっておられるとは思うが，それにしても贅沢な授業を受けている。

訪問させていたたいて，最初の女子生徒さんへの指導は物理だった。
すごいなと思ったのは，電流のイメージを「速度」だとおっしゃっていた点。
最初からそのイメージをもたせるんだぁ・・・って感じだ。
確かに，位置xの時間当たりの変化量が速度であり，電気量qの時間当たりの通過量が電流だ。
時間あたりの○○というのはすべて速度なのだ。
実は，力学の力と電磁気学の電圧は対応しており，電流は速度に対応するというのは上級者には指導することがある。
ファラデーの電磁誘導の法則は力学では運動方程式に相当するのだ。
そのイメージを持たせて指導されるのが，やはり本質をわかっておられる方の指導だなと感心した次第。
あと，電流の流れを交通渋滞などの例えも使いながら，物理の苦手な生徒にもわかりやすく説明されていた。

後の２名はご専門の数学。
緑チャートを使って，典型問題を丁寧に生徒の理解を確認しながら進めておられた。
印象的なのは，少々つまづいているようでも，「大丈夫」って感じで笑い飛ばす，明るい授業だという点。
文系の生徒も多いらしく，ともすれば数学の授業ってしかめっ面になりがち。
ところが，いつも生徒さんはニコニコしながら授業を受けておられるので，これだとスムーズに力がつくなぁという印象。



生徒さんも，清楚ないい感じの子ばかりの印象。
まあ，都会ではない，いい意味で素朴な感じ。
磨けば光る原石かもしれない。

何より，この塾がすごくいい塾だということを見抜いた本人や親御さんがすばらしい。
どう考えても採算度外視したような設定でやっておられる。

今年導入したブロードバンド予備校もうまく使うようになってくれば増々大学受験に強くなっていきそうな予感。

この土地で行われている正直・誠実・真面目な塾は大阪とはなんだか空気感が違う異空間だった。
ほかにもいろいろ参考にできそうなことがあったので，取り入れられる点はパクらせていただこうと思う。

いやあ，どうもありがとうございました。


さて，明日は九重の火山を見学に行こう。
宿のネット環境があやしいので，明日は深夜に更新かもしれない。



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