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TOP塾長ブログ習っていない事件

2015年05月26日 火曜日 習っていない事件     ( 塾長ブログ )

全国学力テストを絶対評価の補正に利用するという大阪府教委の案が批判を受けているが,その関連記事の中で,大阪府の20校ほどの中学で「習っていない範囲」が出題されていたというのだ。
どういうことか。
それらの中学では,中学3年生までに当然学習済であるはずの単元を教えていなかったのだ。
教わっていない生徒の出来具合が良いはずもなく,その出来具合で中学校全体の評価が低くなるようでは生徒としては納得いかない。
そういうわけで,生徒(まあ,親が怒り心頭でか?)からクレームがついたという。

はははっ!(^^)!
いや,笑いごとちゃうって?
でも,いちいち言ってたらキリがない。
というか,今回は,そういう申告がたまたま20校であっただけで,実際はもっとある。
今回は出題されなかったから表に出なかった範囲もあるだろうし,申告した生徒がいなかった学校も多いに違いない。
これもひどい話だが,申告したにもかかわらず,担任や教科担当段階で揉み消されたり,教頭や教務主任段階で,あるいは校長が揉み消しているケースも1つや2つではなかろう。

なぜなら,該当学年までに履修すべき内容を100%消化している中学校なんてないからだ。
まず,社会科がもうびっくりするくらい遅れている。
そして,理科も遅れがちだったり,学習する順序を担当教員が勝手に変えるものだから,気が付いたらやるのを忘れていたなどというのは日常茶飯事なのだ。
忘れていなくとも,中学3年生の終わりの方でやろうと思っていたなどという場合は,今回のように未習のまま受験することになる。
それに,怖いのは,中学2年生の先生が,3年生に先送りするケース。
その先生がそのまま学年を持ち上がって,しかもちゃんと忘れずに単元を消化したらまだ救われるが,中3になる時に転勤したらどうなる?
ちゃんと引き継ぎをすると思うだろうが,そうとも限らないのが教員の世界。
どれだけいいかげんか,なめたらあかんで!
これも意外に多いケースで生徒自身が引っ越すケースもある。
以前,同じ市の中での転居であったにもかかわらず,未習分野が発生して塾で補習したことがあった。
同じ市なので同じ教科書を使うのだから教科書どおり進めていて,ちゃんと学年ごとに終わらせていたら未習など発生しない。
それが転居前の学校ではまだやっていなくて,転居後の学校ではもう学習済だったというわけ。
進度の問題でははく,他の市へ移って教科書が変わるとまた未習が発生するのだ。
教科書によって単元の内容,順番に微妙な差がある。
ただ,学年をまたいでの積み残し的なものは,教科書会社も教育委員会も想定していないわけで,現場の実態とはかけはなれているのだ。

今回,転居したために未習が発生したというケースが府教委などに報告されているとは思えない。
第一,生徒や親は引っ越した自分が悪いと思っている(正確には思わされている)のだ。
いや,冷静に考えましょう。
転居したことで未習分野が発生するような公立中学の教育ってどうよ?

こんな現状はすぐには変わらない。
だから学力テストでの今回のような問題は必ず起こり続ける。
笑わなしゃーない状態なのだ。

結論的には,そういうことをとやかく言ってもどうしようもない(教員はとにかく言う事をきかない)ので,気にせずにニコニコ笑ってしっかり学力をつけるしかないのだ。

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